日本地理学会発表要旨集
2018年度日本地理学会春季学術大会
セッションID: S307
会議情報

発表要旨
河川管理における治水地形分類図の活用
*三橋 さゆり
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
1.河川の管理とは

・利根川上流河川事務所の管理区間は。

・築堤や水門建設などの河川整備、河川管理施設の管理、防災危機管理、環境対策等を行っている。



2.治水地形分類図の整備

・治水地形分類図の更新は、河川事業費により国土地理院が実施。

・地方整備局(河川事務所)は、河川管理施設データ、管内図、洪水防御図などを提供。

・図案の段階で、河川管理者も内容の補完・修正作業に参加。



3.活用その1(堤防強化等のための基礎調査)※要するにハード整備

・旧河道が堤防と交差する場合は「行止まり地盤」を形成しやすく、漏水やすべり破壊が生じる原因ともなるため、要注意地形として治水地形分類図から判断する。

・さらに、被災履歴等の他の条件とあわせ、一連区間の細分を行う。これによってそれぞれの区間の堤防構造の設計を行うことができる。











4.活用その2(重要水防箇所の決定)※要するに危機管理

・重要水防箇所とは、河川の堤防などにあらかじめ設定する、洪水時に水防団等と連携して重点監視を行い、出水時に必要に応じて自治体の避難判断の目安とする箇所。

・利根川上流管内の、重要水防箇所(旧河道)の具体例。現地の状況等。
著者関連情報
© 2018 公益社団法人 日本地理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top