日本地理学会発表要旨集
2019年度日本地理学会春季学術大会
セッションID: P024
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発表要旨
年平均地表面温度と永久凍土面温度との違い
*曽根 敏雄斎藤 和之
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抄録

永久凍土の有無を確認するには,地温観測が必要となるが,広範囲で調査を行うことは困難である.地表面の温度ならば,観測は容易であるが,それだけでは永久凍土の有無は判明しない.しかし地表面温度と永久凍土の温度との関係性が知られれば,それを手掛かりに地表面温度情報しかなくても永久凍土の有無を推定できるかもしれない.永久凍土面(あるいは最大季節凍結深となる深さ)における年平均地温と年平均地表面温度との差をサーマルオフセットという.そこでサーマルオフセットについて,これまでに出版された文献を調べ,年平均地表面温度が0℃以上あった場合でも永久凍土が存在しうる条件について検討した.

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© 2019 公益社団法人 日本地理学会
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