日本地理学会発表要旨集
2023年度日本地理学会春季学術大会
セッションID: 106
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デジタル画像を用いた洪水氾濫の時空間変化の復元
2022年8月豪雨における青森県中村川下流域の事例
*小岩 直人鄒 青穎金 俊之中村 智行髙橋 未央
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抄録

洪水調査は,浸水後の水位線(water mark)を用いて,その広がりや氾濫水の挙動を復元することが多く行われている.水位線は最大浸水深を示すが,氾濫の様子を詳細に検討するためには,最大の浸水に至るまでの洪水氾濫の時空間変化の復元が不可欠である.この検討には,浸水範囲の広がりを時系列に記録した資料を有効に活用することが重要であることが指摘されている(鈴田ほか,2011).本発表では,2022年8月の豪雨によって氾濫が発生した青森県中村川下流部鰺ヶ沢町において,災害後の現地調査,時刻が記録されているデジタル画像(鰺ヶ沢町役場・住民による撮影),TV映像,twitter画像を利用し,氾濫時の水位をGNSS測量によって復元,これらおよび高精度地形情報を活用し,氾濫流の挙動を時系列で検討した結果を報告する.

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© 2023 公益社団法人 日本地理学会
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