日本地理学会発表要旨集
2024年日本地理学会春季学術大会
セッションID: 546
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公民教育と地理教育の小中高一貫カリキュラム研究史の比較
*近藤 裕幸
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抄録

現在小中高校を一貫させたカリキュラム編成が地理教育だけではなく,同じ社会系教科である歴史教育や公民教育でも行われている。しかしながら,これら社会系教科それぞれがどの程度カリキュラム研究が進んでいるのかについての比較研究は行われていない。そこで,本研究の目的を,地理教育と公民教育の一貫カリキュラムを比較することで,地理教育の一貫カリキュラム研究の現在の位置づけや課題を明らかにすることとする。方法は,地理教育一貫カリキュラム研究史の検討にもちいたスケールを用いて地理教育と公民教育のカリキュラム研究史を比較した。結論としては,公民教育では,理論化に到達し,実践と理論を結びつけた政治教育の一貫カリキュラムの完成もみている。また,研究者と多くの現職教員が共に作成した授業実践案の完成をみていることから,一貫カリキュラム研究においては,公民教育が地理教育よりも先行していると言える。では,地理教育が公民教育から学ぶべきことは何かについては当日発表する。

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