日本地理学会発表要旨集
2024年日本地理学会春季学術大会
セッションID: P031
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東北地方日本海側地域における過去約350年間の冬春季の降雪率変動
*平野 淳平長谷川 直子三上 岳彦
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抄録

本研究では、青森県弘前市の『弘前藩庁日記』(1645-1864年)、山形県川西町の『竹田源右衛門日記』(1830-1980年)および、気象庁による山形地方気象台での日降水量・降雪量観測値(1962-2005年)をもとに、過去約350年間の東北地方日本海側地域における冬春季(2-4月)の降雪率の長期変動を明らかにした。1780年代や1830年代など、従来の研究において、冷夏が原因で凶作となったと指摘されている年代に、冬春季の降雪率も多かったことが明らかになった。また、1940年代以降には過去約350年間において前例の無い降雪率の急激な減少がみられた。

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