日本地理学会発表要旨集
2024年日本地理学会春季学術大会
セッションID: S201
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企画趣旨:次期改訂に向けての小中高地誌学習の新たな方向性
*田部 俊充
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抄録

本シンポジウムのテーマは「次期改訂に向けての小中高地誌学習の新たな方向性」で,第45回地理教育公開講座として開催する。2023年春季学術大会シンポジウム(第43回日本地理学会地理教育公開講座)においては,①小学校において系統地理学習が重要視され,地誌学習が十分には位置づけられていないために中学校から本格的な地誌学習が開始されるという課題,②グローバル化する社会において,特に世界の学習に関しては,小学校のより早期から世界地誌学習を位置づけ,基礎世界像の形成を充実させることが望まれる点,③中学校・高等学校での動態地誌的学習を推進し,事象の関連性が解明できる地誌学習とする点,④「個別最適な学び」と「協働的な学び」などを志向した最近の中央教育審議会答申の議論を踏まえる点,とくに方法としてICTを活用する点などが提案された。第45回地理教育公開講座のテーマも「次期改訂に向けての小中高地誌学習の新たな方向性」としたい。日本地理教育学会小中高一貫地理教育カリキュラム研究会(2022年度~ 吉田剛代表)では一貫地理教育カリキュラム理論の構築を目指して,一貫軸とそれらの関係性や実践的知見などの議論の掘り下げを行ってきた。研究会の成果を加え,さらに議論を深めたい。

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