日本地理学会発表要旨集
2025年日本地理学会春季学術大会
セッションID: P081
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瀬戸内海・興居島を対象とした崩壊に伴う土石流流下範囲の推定
ー平成30年7月豪雨により発生した土石流シミュレーションを基にー
*齋藤 慎之佑佐藤 剛尾崎 昂嗣木村 誇
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抄録

平成30年7月豪雨は梅雨前線と台風7号の接近に伴い,記録的な豪雨災害を西日本各地にもたらした。愛媛県の興居島においてもこの豪雨による崩壊とそれに伴う土石流の被害が多発した。今後,同程度の豪雨を経験する場合,これまで崩壊が発生しなかった渓流で同様の災害が発生する可能性がある。そこで,本研究では平成30年7月豪雨により土石流が多発した同島南部をテストフィールドに設定し,数値シミュレーションソフトIRICを用いてこれまで崩壊が発生していない渓流に対して適用し,土石流の流下範囲を推定した。その結果,建物の被災数は108戸,道路の被災数は36箇所になることが明らかになった。

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