〔目的〕 青森県は肥満傾向児の割合が高く,子どもの頃から健康的な生活習慣を定着させることが課題である。本研究では青森県における延長保育時の食事対応に着目した実態調査を行い,延長保育を利用する幼児期の子どもの食習慣・生活習慣・健康状態を明らかにする。
〔方法〕 延長保育を利用する幼児期の子どもをもつ保護者を対象に無記名自記式質問紙調査を行い,延長保育時の食事対応,延長保育を利用する子どもの食習慣,生活習慣,健康状態について比較検討した。
〔結果〕 肥満傾向のある子どもの割合が1割を占め,肥満傾向のある子どもは,延長保育利用日に夕食を摂取しないことが多く(p=0.011),延長保育を利用しない日と比較して就寝時刻が遅くなることが多かった(p=0.016)。また,延長保育時に食事対応を受けている子どもは,延長保育から帰宅後に間食を摂取することが多く(p=0.011),就寝時刻が21時以前(p<0.001),翌日の起床時刻が7時以前(p=0.015)の子どもが少なかった。
〔結論〕 本研究では,肥満傾向のある子どもの割合が,全国平均や青森県の水準を上回り,延長保育の利用に伴う不規則な食習慣や生活習慣が肥満の一因となっている可能性が示された。