海洋理工学会誌
Online ISSN : 2188-3262
Print ISSN : 1341-2752
ISSN-L : 1341-2752
原著
北太平洋における人間活動起源CO2の数値実験
石田 明生中田 喜三郎青木 繫明沓掛 洋志岸 道郎久保田 雅久
著者情報
ジャーナル フリー

1995 年 1 巻 2 号 p. 49-62

詳細
抄録
北太平洋における人間活動起源のCO2の海洋による取り込みが3次元海洋大循環モデル (GCM)を用いてシミュレートされる。海洋による取り込みを求めるために1800年から1986年 までの大気のpCO2が条件として与えられる。モデル海洋へのCO2のフラツクスは0.7 GtC・yr^-1 であり,モデルで計算した期間における取り込み量は37GtCであった。これらの結果はこれま でのモデルや観測の研究結果と矛盾しない。モデル海盆全体に蓄積されたCO2の量はモデルの条 件に依存しないが,亜寒帯域,特にベーリング海におけるCO2の分布はモデルの水温,塩分を縁 辺海において観測値に復元させる条件によって影響を受ける。GCMによって得られた2つの海 洋循環を用いてシミュレートされたCO2の分布の違いの詳細が議論される。
著者関連情報
© 2018 海洋理工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top