The Journal of Antibiotics, Series B
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Propionyl Erythromycin Lauryl Sulfate内服による尿路感染症の治療ならびにその血中・尿中濃度について
石神 襄次斎藤 広原 信二
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1961 年 14 巻 5 号 p. 255-258

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抄録

我々は最近, Erythromycinの誘導体の1つであるPropionyl erythromycin lauryl sulfate (PELS) の提供を受け, 各種の尿路感染症に対して臨床的に応用するとともに, その血中濃度尿中濃度を測定する機会を得たので, 報告する。
提供を受けたPELS (S-6003錠) は, ほとんど無味・無臭の白色錠剤で, その特長は, 酸に対して非常に安定で, 経口投与の際に食事摂取の有無に関係なく, 常に一定した高い血中濃度を示すこと, また, 速やかに血中濃度が上昇し, 有効濃度持続時間も長く, 副作用はErythromycin baseおよび他の誘導体よりさらに少いことなどである。

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© 公益財団法人日本感染症医薬品協会
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