The Journal of Antibiotics, Series B
Online ISSN : 2186-5469
Print ISSN : 0447-8991
ISSN-L : 0447-8991
Methyldichlorophenylisoxazolyl Penicillin (Dicloxacillin) の基礎的および臨床的研究
石山 俊次坂部 孝潮 沙都也古橋 雅一高橋 右一笠置 達長崎 祥佑川上 郁西岡 伸也岩井 重富岩本 英男中山 一誠大島 聰彦
著者情報
ジャーナル フリー

1967 年 20 巻 1 号 p. 47-54

詳細
抄録

1957年, SHEEHAN等による6-Amino-penicillanic acidを基本とする新ペニシリンの合成の成功以来, 側鎖を異にした, 何種類かの合成ペニシリン製剤が開発され, 抗耐性, 抗酸性, さらに広域性製剤にまで発展するにいたつた。
最近, Bristol研究所で開発されたIsoxazolyl-penicillin の新らしい型のものは, Methyldichlorophenylisoxazolyl-PC (以下, MDI-PCと略) と呼ばれ, 従来のMCI-PCにさらにもう1つCl基を6番目の位置につけたものである。本剤の特徴は, 経口投与でも高い血中濃度が得られ, 抗菌力においても従来の抗耐性ブ菌抗生剤より一層強力であるといわれている。

著者関連情報
© 公益財団法人日本感染症医薬品協会
前の記事 次の記事
feedback
Top