The Journal of Antibiotics, Series B
Online ISSN : 2186-5469
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Hetacillinの内科領域での使用経験
螺良 英郎辻本 兵博常俊 章立花 暉夫
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1967 年 20 巻 2 号 p. 104-107

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抄録
6-Aminopenicillanic acidを母核とする種々な合成ペニシリンが次々と登場している。これらの合成ペニシリンの感染症治療に対する目的を総括すれば,(1) Penicillinaseに対して抵抗性を示すもの,(2) 筋注とともに耐酸性で経口投与によつても有効なもの,(3) グラム陰性菌に対しても有効なもの, を目標としている。このうち, グラム陰性菌に対しても有効な合成ペニシリンとして登場したのが, Aminobenzyl penicillin (AB-PC) であるが, 今回これと類似したグラム陰性菌にも有効な合成ペニシリンが登場した。
本剤はグラム陰性菌にも有効で, 経口または筋注によつても効果を示すのが特徴といいうるが, 一般的性状はAB-PCに類似していると思われる。
われわれは以下の症例に用いた。
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© 公益財団法人日本感染症医薬品協会
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