The Journal of Antibiotics, Series B
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クロランプエニコル (クロロマイセチン) による梅毒の治療 第3篇
実験的再帰熱感染マウスに対するクロランフェニコル (クロロマイセチン) の投与実験
坪井 尚
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1954 年 7 巻 6 号 p. 186-190

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抄録

クロランフェニコル (クロロマイセチン(以下CMと略す)) 習が駆梅勘果をもつことは, 臨床的にも家兎梅毒の実験成績からも明らかであるが,充分な駆梅効果を発揮するためには, かなり大量のCMを必要とし, そのため薬価が高価となり, 駆梅剤としては広く用いられていないのが現状である。そこで私は, 駆梅療法上どのようなCMの投与方法がもつとも理想的であるかを究めようとして, 実験的再帰熱感染マウスを使用し,まずマウスに対する毒性を調べ, 続いて各種の投与方法をおこない, その成績を比較検討し, さらにCMとペニシリンの合併効果ならびに予防実験をおこなったので, その成績について述べる。

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