1975 年 28 巻 5 号 p. 672-674
Amoxicillin (以下AMPCと略記) は, 英国のBeocham研究所で開発されたAmpicillin (ABPC) 類似の広領域抗菌性をもつ抗生剤であり, 抗菌力および抗菌域は, ABPCと同等であるが, 吸収の点で特徴があり, ABPCと同量の内服で, ABPCの2倍程度に近い血中濃度が得られるという。
今回, 我々は, AMPCの小児用製剤である細粒 (1g中AMPC100mg (力価) 含有, 供試剤は, 協和醸酵工業株式会社提供) を小児科領域における溶連菌感染症に使用した知見について報告する。