The Japanese Journal of Antibiotics
Online ISSN : 2186-5477
Print ISSN : 0368-2781
ISSN-L : 0368-2781
外科領域におけるAmoxicillinの臨床的検討
特に肛門疾患について
古畑 正片場 嘉明山本 啓一郎渡辺 忠弘千葉 高天徳毛 公人原 義和篠崎 隆佐藤 茂範湯本 二郎
著者情報
ジャーナル フリー

1976 年 29 巻 7 号 p. 711-714

詳細
抄録

Amoxicillin (α-Amino-p-hydroxybenzyl penicillin, 以下AMPCと略す)は, 英国ビーチャム社で開発された新合成経口用Penicillinで, Ampicillin (以下ABPCと略す) のベンゼン核のパラ位に水酸基を導入したものである。
AMPCは, ABPCと同等度の抗菌力と抗菌スペクトラムをもち, しかも吸収性がすぐれているため, ABPCと同量投与で比較したばあい, ABPCの約2倍の血中濃度が得られ, また食事によつて吸収が影響されないという特徴がある。
先にわれわれは, 協和醸酵K. K. からAMPC (販売名: パセトシン) の提供を受け, 外科領域における感染性疾患および術後感染予防を対象とした成績を報告した1) が, 今回, 特に肛門疾患を中心とした感染治療および術後感染予防に対して使用してみたのでその臨床成績を報告する。

著者関連情報
© 公益財団法人 日本感染症医薬品協会
前の記事
feedback
Top