The Japanese Journal of Antibiotics
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新生児におけるCephalothin静脈内投与法の検討
南里 清一郎砂川 慶介原 典良市橋 保雄松尾 武夫山田 善三郎山下 亮子本間 直美
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1977 年 30 巻 7 号 p. 488-492

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抄録

細菌感染症に対する抗生剤の大量投与療法は, 現在, 広くおこなわれている。新生児においては, その肝, 腎, および循環器系機能が未熟のため, 副作用を最小にし, その効果を最大にするために, 抗生剤の血中濃度レベルの持続時間と, 個々の菌のMICとの関連において, 1回投与量と投与法および投与間隔につき検討すべきであると考えられる。内科領域においては, 上記の点を考慮した報告が, いくつかみられるが, 小児科領域, 特に新生児期に関する報告は, 少ないように思われる。我々は, 広域スベクトラムをもち, 毒性が比較的少ないと考えられているCephalothin (以下CETと略す) を用いて, One shot静注, 1時間点滴静注法によつて, 上記の点に関して検討をおこなつたので, ここに報告する。

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© 公益財団法人 日本感染症医薬品協会
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