The Japanese Journal of Antibiotics
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泌尿器感染症に対するアモキシシリン錠 (ワイドシリン錠 ‘明治’) の使用成績
中尾 正宏
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1978 年 31 巻 11 号 p. 688-690

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抄録

尿器感染症については, ペニシリンをはじめ各種の薬剤が多数開発使用されて, 有効な治験を得ているが, 一方では耐性菌も多数出現し, この耐性菌を追つて新らしい薬剤が相ついで登場している。今回私どもは, アモキシシリンとして開発された新らしい型の経口用合成ペニシリンであるワイドシリン錠‘明治’を, 各種泌尿器感染症患者に投与し, その有効性について検討し, 良好な成績を得たので, 報告する。
ワイドシリン錠は, アモキシセリン250mgを含有する白色のフィルムコート錠である。一般名は, アモキシシリン錠といい, 化学名は,(α-Amino-4-hydroxybenzyl) penicillin trihydrateである。
性状は, 白色~淡黄白色の粉末で, 僅かに特異なにおいがあり, 味は僅かに苦い。水またはメタノールに溶け難く, エタノールにきわめて溶け難い。

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