The Japanese Journal of Antibiotics
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小児科領域におけるCefroxadineの臨床成績
篠崎 立彦柱 新太郎小池 依子藤井 良知
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1981 年 34 巻 12 号 p. 1604-1607

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抄録

Cefroxadine (CGP-9000) はスイスCiba-Geigy社で開発された経ロセファロスポリン剤であるが, 日本では成人領域における臨床成績が第27回日本化学療法学会総会新薬シソポジウムにおいて検討され, Cephalexinと臨床効果はほぼ同等であるが, 殺菌性その他の点で基礎的にやや優るところがある, 安全, 有効な経口抗生剤であるという結論が得られた。そこで小児科領域でも検討する価値があるものと判定され, 幼若動物に対する急性, 亜急性毒性など安全性とPharmacokineticsに特別のことがないことを確めた上で, 小児科領域における臨床研究会を組織し, 慎重に研究を進め, その総括は第29回日本化学療法学会総会にて発表したが, ここでは当教室において検討した症例について報告する。

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© 公益財団法人 日本感染症医薬品協会
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