抄録
Amoxicillin (AMPC) はAmpicillinと比べて血清中移行並びに組織移行の良いこと, 又, 食後投与でも空腹時投与に近いPeak濃度と, AUCが得られることから口腔領域化膿性炎症の第1選択剤として使用されている1)。
今回, 新しく開発された持続性Amoxicillin製剤 (L-AMPC) は, 胃溶性穎粒と腸溶性穎粒が力価比で3対7の比率で配合されており, 有効血清中濃度の持続時間が従来のAmoxicillin製剤より長くなると期待されている2)。
我々は小動物 (New Zealand White種家兎) を用い, LAMPCの口腔組織への移行性に関し検討を加えた。