The Japanese Journal of Antibiotics
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総説 [最新の抗菌薬XIX] クラブラン酸カリウム・アモキシシリン小児用顆粒
藤井 良知
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1987 年 40 巻 5 号 p. 933-945

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抄録

クラブラン酸カリウム・アモキシシリン (オーグメンチン (R)) は, 英国ビーチャム社研究所で開発されたβ-Lactamase阻害剤のクラブラン酸 (CVA) と合成ペニシリン剤アモキシシリン (AMPC) を1対2で配合した, 新しいタイプの経口抗生物質製剤である (Fig.1)。オーグメンチンは配合成分のCVAが耐性菌の産生するβ-Lactamase (特にPenicillinase) を強力に阻害して, AMPCの抗菌作用を相乗的に増大させることが認められている1~3)。AMPC単独に比べ有効菌種が拡大され, 幅広い抗菌スペクトルを有すると共に, AMPC耐性菌に対して感性菌と同様, 迅速で強い殺菌作用を発揮する。オーグメンチンは経口投与での吸収性に優れ, 高い血中, 尿中濃度が得られ, 組織内への移行も良好である。AMPC及びCVAの体内動態がほぼ一致しているので, 体内においても協力的抗菌作用が期待できる。
オーグメンチン小児用顆粒による臨床試験は全国16施設において行われ, 本剤の有効性, 安全性, 体内動態等が検討された4~19)。又, 錠剤についてはすでに成人領域においてその有用性が高く評価されている20)

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