1988 年 41 巻 12 号 p. 1954-1958
Ampicillinとβ-Lactamase阻害剤であるSulbactamをエステル結合したSultamicillin細粒を小児の感染症19例に使用し, 臨床的検討を行つた。
対象は11カ月から13歳までの男児9例, 女児10例で, 投与量は15.4~40.8mg/kg/日, 投与期間は3~12日間であつた。
臨床効果は著効2例, 有効13例, やや有効3例, 不明1例で, 有効率は83.3%であつた。
副作用として軟便, 下痢が各々1例みられたが, 対症療法あるいは服薬中止により速やかに消失した。本剤投与による検査成績異常は認められなかつた。