The Japanese Journal of Antibiotics
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膿皮症特に伝染性膿痂疹に対するSultamicillin細粒の効果
徳田 安章河島 岳史井上 康子
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1988 年 41 巻 12 号 p. 2035-2043

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抄録

Sultamicillin(SBTPC)細粒を伝染性膿痂疹21例, 丹毒1例に使用してその有効性, 安全性を検討した。投与方法は10~30mg/kg/日の経口投与を原則とした。
臨床効果は伝染性膿痂疹では20例(95%)が著効, やや有効1例で有効率は95%であつた。丹毒は1例であるが有効が得られた。
病巣から採取した, Staphylococcus aureus 19株中β-Lactamase高度産生株は, 17株でAmpicillinに比べてSBTPCへの感受性増加は2~32倍であり, うち14株が4~8倍であつた。
副作用は軽度下痢が2例に認められたが特別の処置を講ずることなく3~4日で治癒した。

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