The Japanese Journal of Antibiotics
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血液疾患に合併した重症感染症に対するCefbuperazoneの有用性と安全性の検討
陰山 克大藪 博正岡 徹柴田 弘俊永井 清保木谷 照夫堀内 篤川越 裕也安永 幸二郎米沢 毅
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1988 年 41 巻 3 号 p. 312-321

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抄録

血液疾患に合併した重症感染症に対し, Cefbuperazone (CBPZ) による臨床試験を試み, 有効性及び安全性の検討を行った。
1. 有効性の評価は78例で検討し, 59.0%の有効率を認めた。
2。感染症の内訳で最も多かった敗血症疑い症例の有効率は58.5%であり, 他の起炎菌不明症例を含めると62.9%の高い有効率を示した。
3. 投与前の好中球数別有効率では, 100/mm3未満群, 100~499/mm3群, 500/mm3以上群の各群間に有意差は認められず, 100/mm3未満の症例に対しても53.3%の有効率を示した。
4. 安全性の評価は87例で検討し, 副作用2例, 臨床検査値異常5例に認められたが,投与量による差はなく, いずれも重篤なものは認められなかつた。
以上の結果から, CBPZは血液疾患に合併した重症感染症に対し, 第1選択薬剤として有用且つ安全性の高い抗生剤と考えられる。
(本論文の要旨は第35回日本化学療法学会総会において発表した。)

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