1988 年 41 巻 5 号 p. 563-566
1. Cemetazole(CMZ)とNetilmicin(NTL)をOne shot静注法, 筋注法により投与した後, 破裂脳動脈瘤術後, 脳槽内に留置したドレナージチューブから採取した髄液と血清中のCMZ及びNTL濃度を測定することにより, 両剤の髄液移行を検討した。
2.髄液中のCMZ, NTL濃度は血清中濃度とほぼ平行して増減し, 良好な移行を示した。
3.高い髄液中濃度を得ようとするならば, One shot静注法が有用と考えられた。