The Japanese Journal of Antibiotics
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血液疾患に伴う感染症に対するCefozopran (CZOP) の単独療法とAmikacin (AMK) 併用療法の有効性について
浦部 晶夫青木 克己北村 聖押味 和夫倉石 安庸戸川 敦藤田 彰小池 満大林 由明若林 芳久栗原 一郎星野 茂小澤 敬也東原 正明平井 久丸浅野 茂隆鈴木 憲史溝口 秀昭野中 泰延堀田 知光名越 温古小峰 光博西村 美樹別所 正美古沢 新平高久 史麿
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2000 年 53 巻 2 号 p. 61-74

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抄録
基礎疾患に血液疾患を伴う感染症における有効性について, Cefozopran (CZOP) の単独療法群 (1回1-2g, 1日2回) またはCZOP (1回1-2g, 1日2回) とAmikacin (AMK)(1回200mg, 1日2回) の併用群とで検討した。有効性解析対象となったのは, 単独投与群71例および併用群70例で, 基礎疾患の内訳は両群併せて急性骨髄性白血病43例, 悪性リンパ腫31例, 急性リンパ性白血病17例などであった。感染症の内訳は敗血症9例, 敗血症疑い98例, 肺炎14例などであった。
臨床効果は, 単独投与群では, 著効21例 (31.3%), 有効23例 (34.3%), やや有効5例 (7.5%), 無効18例 (26.9%) で, 有効率 (著効+有効) は65.7%であった。一方, 併用群では, 著効14例 (21.2%), 有効23例 (34.8%), やや有効12例 (18.2%), 無効17例 (25.8%) で, 有効率は56.1%であった。
安全性については, 両群あわせ副作用として軽度の発疹などが2例 (1.1%) に認められた。また, 臨床検査値異常は9例に認められ, 中等度のGOT上昇・GPT上昇の1例以外は全て軽度であった。
副作用および臨床検査値異常は, いずれも投与中止あるいは投与終了後に軽快または消失が観察され, 臨床上特に問題となるものではなかった。
以上のように, 血液疾患に伴う感染症に対して統計学的には単独投与群と併用群に有意差はみられず, CZOP単独投与の方がむしろ良好な成績が得られ, CZOP単独投与は十分な臨床効果を持つことが示された。
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© 公益財団法人 日本感染症医薬品協会
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