Archivum histologicum japonicum
Print ISSN : 0004-0681
外から汗腺管を通って鉄イオンが進入した表皮下組織の結織細胞の変化について
大原 孝度
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1960 年 18 巻 4 号 p. 539-543

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抄録
鉄イオンが外から二十日鼠の足底球にある汗腺管を通って表皮下の結合組織に入れば, その結合細胞を剌戟し, 線維細胞を線組球と組織球へ転化せしめる.
その際に鉄イオンpH濃度は3.0から4.6の間であったから, 水素イオンの共作用も考えられる. ただし日本の療養に用いられる温泉にはこの程度のpHとそれ以上のものが少なくないのである.
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© 国際組織細胞学会
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