Archivum histologicum japonicum
Print ISSN : 0004-0681
爬虫類の疎性結織の細胞の観察
中元 正
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1961 年 21 巻 3 号 p. 447-454

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抄録

2種の亀, 1種ずつの蛇, トカケ, ヤモリの身体の諸所の疎性結織にある細胞を調べた. ここでも哺乳類と鳥類の如く線維細胞, 線組球, 単球様細胞がその細胞の大半を占め, それに少数の白血球と肥満細胞が混在し, リンパ球は甚だ少ない. なお哺乳類と鳥類と違い, 皮下結織に色素細胞がある. 単球と組織球の移行形のものがヤモリと亀に多く見られた. 皮下には線維細胞に空胞が多い.
爬虫類の血液には好塩基球が鳥類と哺乳類よりも多いのが目立つ.

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© 国際組織細胞学会
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