抄録
人の血液塗布を四酸化オスミウム蒸気で固定し, 80%アルコールに溶かした1%ビクトリア青を更に蒸溜水で100倍に薄めた液で染め, なほ対照として Giemsa 氏溶液で染め, また諸種アルコール, アセトン, ヂオキサンで固定したものをも同条件でビクトリア青と Giemsa 氏溶液で染め,比較観察した. オスミウム酸で固定した単核球のアズール粒子が弱極性の赤い遊離メチレンアズール塩基に特染するらしいことと, またアルコール溶性で弱極性なるビクトリア青に特染することから, 粒子は多分類脂質様のものであることが想像せられる. 粒子が弱極性のエチール-, プロピール-, ブチールアルコール, アセトン, ヂオキサンに溶けることはこの推定を確かめる.