Archivum histologicum japonicum
Print ISSN : 0004-0681
エポン包埋隣接切片対比によるカエル副腎細胞の光線および電子顕微鏡的研究
中井 康光岩下 徹
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1976 年 39 巻 3 号 p. 183-191

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抄録
グルタールアルデヒドと四酸化オスミウムで二重固定したトノサマガエル (Rana nigromaculate) の副腎細胞について, エポン包埋隣接切片を用いて同一細胞を光線および電子顕微鏡で対比観察した.
電顕的には, 不規則形をした電子密度の高い顆粒を含むNA細胞, 電子密度の比較的低い顆粒を含むA細胞, および球形で非常に大きい (0.2-1.3μ径) 顆粒をもった summer 細胞の三種類の分泌顆粒含有細胞がみられた.
光顕的には, エポン包埋厚切り切片をアンモニア性銀液で染色した結果, NA細胞の顆粒は特異的に黒染され, A細胞および summer 細胞の両顆粒は 黄色または褐色に染色され, 明らかに染色性に差異がみられた. エポン包埋切片の銀染色がNA細胞の光顕的固定に応用できることがわかった. トルイジン青またはメチレン青による染色ではNA細胞の顆粒はA細胞の顆粒より強く染色され, 濃青色を呈した. メチレン青染色でNA細胞は時に緑青色を呈した. 両色素に対してA細胞の顆粒は淡青色, summer 細胞の顆粒は青色に染色され, NA細胞と識別できた.
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© 国際組織細胞学会
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