Archivum histologicum japonicum
Print ISSN : 0004-0681
ニジマス血管嚢の走査電子顕微鏡的研究
島田 達生
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1976 年 39 巻 4 号 p. 283-294

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抄録
成熟ニジマス血管嚢の自由表面と割断面が 走査電子顕微鏡によって検索された.
血管嚢上皮は冠状細胞, 支持細胞 および脳液接触ニューロンから構成されている. 冠状細胞は 腔に向かって突出する多くの特殊線毛-いわゆる “globules” と豊富な滑面小胞体によって特徴づけられる.
これらの globules の外観から 大まかに2種類の冠状細胞が存在する. すなわち房状と花状の冠状細胞である. 前者はブドウ状の globules で占められており, その数は一つの細胞につき 約60∼80個である. 後者は 棍棒状または花弁状の globules を含んでおり, その数は 一つの細胞に 約50∼60個である. これらの globules の機能的意義も討議されている.
支持細胞の自由表面は比較的 滑らかで, 短い微絨毛が散在性にあるのみである. 脳液接触ニューロン (第III型) と呼ばれる細胞は, 長い孤立の線毛が認められるところの 頭状の膨出部を有している.
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© 国際組織細胞学会
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