Archivum histologicum japonicum
Print ISSN : 0004-0681
類脂質不溶の酸性染料トリパン青に対する口腔粘膜の透過性に就いて
牧山 正文
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1952 年 4 巻 2 号 p. 141-147

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抄録
二十日鼠の口腔粘膜上皮は正常な状態では類脂質に溶けない酸性染料なるトリパン青を通さないが, 上皮が傷害されたり, 唾液に濃く重曹を加へ又は酵素を働かせてその粘度を強く減じたりすると, 染料の拡散進入が可能になる. 染料が上皮を通過して結合組織に入れば, 結織線維, 線維細胞, 毛細管壁, 筋線維等を先づ普遍に染める. つまり二十日鼠の口腔粘膜は健常であれば径2-5mμの分子または微粒子が類脂質に溶けない限り, これを通さず, 従つてバイアラスも通すことはあるまいが, 粘液が除去されたり, 分解されたりすればその通過の危険が増す.
口腔腺の導管壁はトリパン青を通し易い. 即ちここはバイアラス等が侵入し易いところであることが推定される.
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© 国際組織細胞学会
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