青森市民病院医誌
Print ISSN : 0914-7500
出血性肝嚢胞と思われた10症例についての検討
大川 正臣 他
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2020 年 23 巻 p. 41-

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抄録

肝嚢胞は日常診療において,しばしばみられる病変であり,竹内ら1)は人  間ドックにおいて7.3%において発見されると報告している.肝嚢胞は臨床的  に問題となることは稀ではあるが,嚢胞径の増大により稀に,上腹部痛,膨  満感,嘔気などの症状を伴うこともある.また,嚢胞内出血,感染,閉塞性  黄疸,自然破裂などの合併も報告されている2).さらに右心不全を呈した症  例の報告もみられる3)。 今回,当院で経験した肝嚢胞内出血と思われた症例について検討したので  報告する.

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