森林応用研究
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竹林生産業者の現状と竹林管理の実態 : 京都府亀岡市を事例として
中島 章文
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2002 年 11 巻 1 号 p. 1-6

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抄録

京都府亀岡市周辺ではマダケが生産され京都市を中心に供給されている。この地域での竹林管理の担い手は竹林所有者ではなく竹材生産業者である。竹材生産林管理の担い手である竹材生産業者の現状と竹林管理の実態を明らかにするために,亀岡市を対象にして竹材生産業者の竹林管理・経営に関する聞き取り調査を行った。1993年当時11件あった亀岡市の竹材生産業者は高齢化等による廃業により現在7件に減少している。このうち4〜5件は今後も竹材生産業者として存続していくものと考えられる。亀岡地域の竹材生産業者は家族労働主体の小規模な業者であり,竹材需要縮小の中で厳しい経営を強いられている。このような中で各業者は大きく三つの方向により対応し活路を見い出している。また,亀岡市近郊のマダケ材生産林では,伐採・搬出に便利な林道沿いの竹林の伐採,需要の見込めるマダケのみの抜き伐り,イノシシ等によるタケノコの被害等により竹林の低質化と放置が進んでいる。

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© 2002 応用森林学会
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