森林応用研究
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カシノナガキクイムシ被害生残木丸太内での未交尾雄の生存と誘因効果
上田 明良小林 正秀野崎 愛
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2002 年 11 巻 1 号 p. 57-60

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抄録
ナラ類病原性未同定菌が検出されるコナラの前年被害生残木からの丸太と検出されない無被害本からの丸太にカジノナガキクイムシの雄を穿孔させ,20日間後に割材したところ,いずれの丸太でも生存虫はなかった。このことから,この菌が丸太内の未交尾雄を長生きさせることはないことが判明した。雄の穿入孔による雌雄の誘引効果についても被害生残木からの丸太と無被害木からの丸太の間で明確な違いは認められなかった。
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© 2002 応用森林学会
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