森林応用研究
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森林応用研究 25巻2号
高知県のヒノキ人工林における豊作年の雄花・球果生産
稲垣 善之倉本 惠生深田 英久
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キーワード: ヒノキ, 豊作年, 雄花, 球果
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2016 年 25 巻 2 号 p. 5-11

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抄録

ヒノキの花粉は多くの人の花粉症を引き起こすため,花粉の発生量に影響を及ぼす要因を明らかにすることが重要である。高知県の土壌条件の異なる地域において間伐強度の異なるヒノキ林を調査区に設定し, 2005 年,2014 年の豊作年の雄花生産,球果生産様式を明らかにした。2014 年の雄花生産量,球果生産量は,2005 年の3倍以上であり,これまでの報告と比較しても大きい生産量であった。雄花生産量は地域によって異なり,間伐率の異なる林分で差は認められなかった。球果生産量は,地域による差は認められず,強度に間伐した林分で小さかった。雄花/球果比は地域によって異なり,強度に間伐した林分で大きかった。これらの結果より,ヒノキの面積当たりの雄花生産量は土壌条件の影響を受けること,球果生産量は土壌条件の影響を受けにくいことが示唆された。

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© 2016 応用森林学会
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