水産増殖
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小笠原海域におけるヒレナガカンパチ天然魚の生殖腺の成熟
加藤 憲司岡村 陽一木村 ジョンソン吉田 勝彦竹之内 卓夫三木 誠
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1990 年 38 巻 1 号 p. 81-87

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抄録

1976年から1989年にかけて小笠原諸島海域で採集したヒレナガカンパチの生殖腺の成熟について調査した。
1) 供試魚は94尾で, 内訳は雌46尾, 雄48尾, 性比は1.04であった。
2) 生殖腺成熟度指数 (GSI) が1以上の値を示す個体は成熟に達したものと思われ, 本種の生物学的最小形は尾叉長約60cm, 体重約3~4kgと推定された。
3) GSIが1以上の個体は, 5月下旬から9月上旬の間に採集されており, 産卵期はこの時期と推定された。また, この時期の表面海水温は約23~28℃の間で推移した。

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© 日本水産増殖学会
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