水産増殖
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シシャモ精子によるアユ雌性発生二倍体の誘導およびその証明
谷口 順彦韓 〓〓畑中 宏之
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1991 年 39 巻 1 号 p. 41-45

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抄録

紫外線照射したシシャモ精子で媒精したアユ卵の受精後6日目の生残率は対照区と大差なく, また, 雌性発生2倍体区における正常胚率が高い値を示したことから, シシャモ精子はアユの雌性発生二倍体作出に有効であるとの結論を得た。また, ふ化後60日目の稚魚に出現したGpi-1アイソザイムの遺伝子型分布はシシャモ精子の遺伝的不活性化と第2極体放出阻止および第1卵割阻止の処理のそれぞれが適切に行なわれた事を証明した。

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© 日本水産増殖学会
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