2006 年 4 巻 p. 50-70
本研究の目的はリアルのア一カイブとデジタルアーカイブの両者が相互補完的な役割を果たすようなアーカイブの設計を行なうことである。アーカイブの対象となる資料は大正期に建設された坪井誠太郎邸の建築資料であるが、これらの資料は私達が調査してしいる坪井家の「家の記録」を構築する上で重要な資料でもある。そのため、建築資料に関するアーカイブと家の記録を保存するアーカイブの両面から、リアルとデジタルが両立するアーカイブ構築を行った。本論文ではその内容について解説する。