アーカイブズ学研究
Online ISSN : 2434-6144
Print ISSN : 1349-578X
4 巻
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2005年度大会企画研究会「欠くべからざるアーカイブズ、求められるアーカイブズ」
  • 韓国民主化運動記念事業会アーカイブズの役割と展望
    イ ヒョンジョン, 辻 弘範
    原稿種別: 講演記事
    2006 年 4 巻 p. 2-19
    発行日: 2006/03/29
    公開日: 2020/02/01
    ジャーナル フリー

    韓国民主化運動記念事業会は、1948年の大韓民国政府樹立以後のあらゆる民主化運動を記念し、その精神を継承するための事業を行うことを目的として、2001年に設置された。同事業会は現在、李承晩政権以来の「すべての記憶され、記録されなかった」民主化運動を包括する韓国民主化運動記念館の設立を、2007年度の開館を目指し準備中である。本論文で扱うアーカイブズは同事業会の下部組織である。アーカイブズの使命は、①民主化運動に関連する史料を収集して安全に保存する役割を担うこと、②無秩序に散逸している民主化運動史料を集合的な記憶として再構成すること、③関連史料を効果的に利用することのできる方法を開発することである。

  • 災害とひとが出会うとき
    佐々木 和子
    原稿種別: 講演記事
    2006 年 4 巻 p. 20-37
    発行日: 2006/03/29
    公開日: 2020/02/01
    ジャーナル フリー

    1995年におこった阪神・淡路大震災は、アーカイブズ学にとっても画期となる出来事だった。すなわち、災害によって過去の資料が滅失してしてのに対し、資料を救出保全しようという動きがおこなわれ、一方災害そのものの記録や資料を未来に保存してしていこうという動きがはじまったのである。本稿でとりあげるのは、そのうち災害の記録を保存していこうという「震災資料」保存活動である。 この活動は、地震直後から、ボランティアグループ、図書館、行政などさまざまな機関によってはじまった。そして、アーカイブズ学の分野に、何を資料とするか、なぜ資料を集めるか、といった根本的な問いかけを投げかけた。災害とひと、専門家と市民、さまざまな出会いの中で、「震災資料」というアーカイブズが生まれた。

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