教育心理学年報
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青年の不壊, 危機行動と適応
Daniel K. LAPSLEY
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2003 年 42 巻 p. 202-209

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抄録

初期青年の不壊尺度 (Ado1escent Invulnerability Scale-AIS) の因子構造と構成概念妥当性についての研究を述べる。後期青年について先行研究 (Duggan, Lapsley, & Norman, 2000)は, AISは「危険への不壊」(danger invulnerability) と「心理的不壊」(psycho1ogical invulnerability) の2つの因子で構成されると報告している。これらの因子はまた内的一貫性と構成概念妥当性を示した。危機行動, 薬物使用, 響症候と正の適応の指標とAISを238名の初期青年 (平均:13.19歳) の研究結果について述べる。主因子分析で3つの因子, 一般的, 危険と対人的不壊が得られた。各因子とAIS総計に強い内的一貫性が見られた。AIS総得点と各下位尺度は非行的危機行動と正の相関があった。一般的と対人的不壊は欝症候を示さなかったし, 不壊感の各次元は習熟と対処と正の相関を示した。それは青年の発達に二重の役割を果している。初期青年の第3の因子, 対人的不壊は, 後期青年期より相対的に同輩に焦点を当てることに帰属している。

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© 日本教育心理学会
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