アレルギー
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乳幼児健診におけるアトピー性皮膚炎
川口 博史竹内 瑞恵田中 良知高橋 生世石井 則久中嶋 弘
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1999 年 48 巻 7 号 p. 686-690

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抄録

保健所が行う4カ月健診に来所した乳児を対象に, 皮膚科医が皮疹からアトピー性皮膚炎(AD)を診断した。739名の対象児のうちADと診断されたのは150例, 20.3%であった。重症例はなく, ほとんどが軽症例であった。春, 秋には有病率が高い傾向があった。発疹は頭部, 顔面, 体幹に多く認められた。家族にADがあると, 児のADも多く認められたが, 家族の気管支喘息, アレルギー性鼻炎と児のADとは有意な関係は認められなかった。皮膚科医が軽症例を正しく診断し, 今後1歳6カ月, 3歳児健診で追跡調査をすることによって, より正確な有病率の把握, 年齢による症状の推移を知ることができると思われる。

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© 1999 日本アレルギー学会
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