アレルギー
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専門医のためのアレルギー学講座 35.エキスパートが選ぶトピックス2018
ガイドラインのワンポイント解説
綜説
原著
  • 二瓶 真人, 佐藤 大記, 堀野 智史, 三浦 克志
    2019 年 68 巻 7 号 p. 851-856
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/08/09
    ジャーナル 認証あり

    【目的】ピーナッツの食物経口負荷試験(OFC)における3段階の総負荷量設定の安全性を検討した.

    【方法】2015年1月から2017年12月に宮城県立こども病院で初めてピーナッツOFCを実施された児を対象とした.各ステップの参加者の臨床像を診療録から後方視的に検討した.総負荷量設定はステップ1:ピーナッツバター0.1g,ステップ2:ピーナッツバター0.5g,ステップ3:ピーナッツバター3gとした.

    【結果】参加者は114人であった.OFC陽性率はステップ1,2,3でそれぞれ52%(13/25人),35%(24/69人),20%(4/20人)であった.OFC時にアドレナリン筋肉注射を要したのはステップ3の1人のみであった.ピーナッツ摂取による誘発症状の既往歴やピーナッツ特異的immunoglobulin E抗体価(sIgE),Ara h 2-sIgEはいずれも低ステップで有意に高かった.

    【結論】ピーナッツアレルギーのOFCにおいてピーナッツおよびAra h 2-sIgEを考慮して3段階の総負荷量を設定することは,安全であると示唆される.

  • 植木 有理子, 押方 智也子, 浅井 芳人, 金子 猛, 服部 直樹, 釣木澤 尚実
    2019 年 68 巻 7 号 p. 857-868
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/08/09
    ジャーナル 認証あり

    【背景・目的】好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(EGPA)における末梢神経障害の神経症状の変化を的確に評価するのは難しい.そこで運動・感覚障害に関する質問票を作成し,末梢神経障害の管理に対する有効性を検証した.

    【方法】平塚市民病院通院中のEGPA40症例を,ガンマグロブリン大量療法(IVIG;intravenous immunoglobulin)を行った30症例(IVIG投与群)と従来療法で臨床的寛解を得た10症例(IVIG非投与群)に分類し,感覚・運動障害の評価票(ANCA関連血管炎.com)を用いて評価した.IVIG投与群は4時期,非投与群は2時期で評価し,患者背景因子と比較した.

    【結果】IVIG投与群は非投与群と比較して発症時の運動障害点数が有意に低く(p<0.01),感覚障害点数は有意差を認めなかった.罹病期間とIVIG後の運動障害点数改善度には相関はないが,感覚障害点数改善度とは負の相関を認めた(p<0.05,r=-0.47).運動障害点数改善度とMMTの改善度は正の相関を認めた(p<0.01,r=0.70).IVIG投与群ではIVIG後の1カ月後に運動障害点数は有意に増加(p<0.01),感覚障害点数は有意に低下した(p<0.01).

    【結語】この質問票の使用によりIVIG後の運動・感覚障害の効果が評価でき,質問票はEGPAの末梢神経障害の管理に有用であることが示唆された.

症例報告
  • 今井 朗, 滝沢 琢己, 佐藤 幸一郎, 井上 貴晴, 西田 豊, 八木 久子, 荒川 浩一
    2019 年 68 巻 7 号 p. 869-873
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/08/09
    ジャーナル 認証あり

    小児気管支喘息治療において,生物学的製剤として抗IgE抗体(omalizumab)と抗IL-5抗体(mepolizumab)が使用可能である.我々は,omalizumabを投与中にコントロールが不良となり,mepolizumabへと切り替えて有効であった小児重症気管支喘息の1例を経験した.症例は13歳女児.1歳時に気管支喘息と診断され,inhaled corticosteroid(ICS)を使用したが急性増悪を繰り返した.ICSの増量,吸入法の変更を行っても急性増悪を繰り返し,最重症持続型と考えられた.10歳時にomalizumabを導入し,一旦改善したが,2年後からICSのアドヒアランス確認にもかかわらず小発作を認めるようになった.12歳時にmepolizumabへと変更した後からは急性増悪は消失し,呼吸機能も改善した.また,血清総IgE値や末梢血好酸球数の低下も認めた.omalizumabとmepolizumabは作用機序が異なるため,一方の効果が乏しくても,他方は効果を発揮する可能性があると考えられた.

私のアレルギー史
アレルギー用語解説シリーズ
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