日本労働社会学会年報
Online ISSN : 2424-113X
Print ISSN : 0919-7990
商社における女性労働と雇用差別
岡谷鋼機の事例を中心にして
渥美 玲子
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2000 年 11 巻 p. 193-211

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抄録

本稿は、1999年10月の第11回「労働社会学会」全国大会において、特別報告した内容に加筆したものである。このテーマについては、すでに1988年9月、『日本企業の働く女性たち』(ミネルヴァ書房)、1999年11月『現代企業経営の女性労働』(ミネルヴァ書房)などにおいていずれも、渡辺峻教授との共編著で取り上げた。この短期間においても、女性労働者をめぐる法改正や労働条件の変化は、急速で、かつ深刻な影響を働く女性達に与えた。しかし、反面これ等の改変を、特に若年層においては、受容あるいは支持する職業意識、家庭意識が現れつつあるのも現実である。近年進みつつある制度の改変と、意識の変化にかかわらず、その変容を阻む社会的環境や企業管理のギャップを立証したい。

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2000 日本労働社会学会
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