2020 年 1 巻 5 号 論文ID: 202005
本研究は、抜本的な授業改善が求められている高等学校専門学科美術科の美術史学習において、主体的・対話的で深い学びを促す学習モデルを開発することを目的として行ったものである。主に「対話による意味生成的な美術鑑賞」と「思考ツール」を用いて汎用性のある美術史学習モデルを開発、授業実践を行い、ワークシート、定期考査および授業アンケートを用いて生徒の学習状況を調査・分析した。その結果、生徒自身が当学習モデルによって知識・技能及び思考力・判断力・表現力等の資質・能力の向上を実感していることが判明し、本研究で開発した学習モデルに関して一定の有用性が示唆された。