芸術科学会論文誌
Online ISSN : 1347-2267
ISSN-L : 1347-2267
「NICOGRAPH INTERNATIONAL & 芸術科学会春季大会」投稿論文特集
タンジブル•プレイルーム:『ペンギンホッケー』
白井 暁彦長谷川 晶一小池 康晴佐藤 誠
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2002 年 1 巻 3 号 p. 117-124

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抄録

我々は「タンジブル・プレイルーム」の実証コンテンツとしてインタラクティブ作品「ペンギンホッケー」を開発した.このシステムは,プロジェクタを用いた接触可能な映像空間,大空間が扱えるフォースフィードバックディスプレイを持った通常の何もない子供部屋である.子供たちはコンピュータによって生成されたオブジェクトだけでなく,友達や実空間の物体とともにインタラクションすることができる.ペンギンホッケーは,人工知能ペンギンと遊ぶ,シンプルな3次元ホッケーゲームである.プレイヤはコンピュータで生成されたオブジェクトと,友人といっしょにインタラクションを楽しめる.このコンテンツは小学校程度の低年齢層の子供に体験者層を設定している.このシステムは複合現実感のアプリケーションの1つとしてだけではなく,自然な生活空間への触知の実装でもある.

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© 2002 白井暁彦,長谷川晶一,小池康晴,佐藤 誠
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