芸術科学会論文誌
Online ISSN : 1347-2267
ISSN-L : 1347-2267
「2005 NICOGRAPH International・春季大会・DiVA展 投稿論文特集」論文
3次元顔モデルの美男美女化技法
高木 佐恵子岡田 陽介岩崎 慶吉本 富士市
著者情報
ジャーナル フリー

2005 年 4 巻 4 号 p. 135-144

詳細
抄録

魅力的な外見は一般に好まれる傾向にあるため,通常,人々は自分をよりよく見せようとする傾向がある.我々は,顔の個人的特徴をできるだけ残しつつ,その美しさを向上させるために,顔データを変形する手法を提案する.顔の魅力に関する既存研究を調査した結果,小さい,かつ/または,アンバランスな目と,突出した口を変形対象とする.変形は,3 次元の顔データに対して適用される.用いる顔データには,顔の部分(目や唇など)に分類された特徴点が含まれている.変形は,特徴点の移動により実現し,その移動は特徴点を囲む計測サンプル点の座標にも反映される.提案手法を適用して変形した8 人分の顔データを用いて,アンケート調査を行った.その結果,提案手法が個人的特徴を残しつつ美男美女化することに有効であることが確認された.

著者関連情報
© 2005 芸術科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top