芸術科学会論文誌
Online ISSN : 1347-2267
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一般論文
バルーンアートの構造解析と難易度評価手法の提案
浦 正広山田 雅之遠藤 守宮崎 慎也安田 孝美
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2009 年 8 巻 4 号 p. 143-150

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抄録

バルーンアートは,バルーンにより動物などの形状を制作するアート技法である.1本,もしくは,複数本のバルーンをひねることにより,様々な形状が生成できる.バルーンアートの造形はシンプルであるが,想定された完成形状から制作手順を推測することは容易ではない.そこで,本研究では,バルーンアートのための構造解析手法と難易度評価手法を提案する.1本のバルーンにより制作されるバルーンアートの完成形状をグラフで表現すると一筆書きができることから,グラフからオイラー経路を求め,その経路に基づき制作手順を導出する.また,1つのバルーンアートに対し,一般に複数の制作手順が存在するため,制作過程におけるバルーンの変形操作の難しさを定量的に評価し,導出される制作手順の難易度を比較する.実際のバルーンアート作品に提案手法を適用することで,その有効性を確認する.

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© 2009 浦正広, 山田雅之, 遠藤守, 宮崎慎也, 安田孝美
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