人類學雜誌
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肘関節屈筋群及び伸筋群の等尺性及び伸展性筋力について
佐藤 方彦坂井 陽子
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1968 年 76 巻 4 号 p. 183-190

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抄録
特殊な筋力計を考案し,31名の女子学生により肘関節屈曲および伸展に伴う等尺性および伸展性収縮の最大筋力を求めた。その結果:
1) 同一肘関節角度の最大筋力の比較においては,肘関節が極度に屈曲されている状態を除き,等尺性および伸展性の如何を問わず屈筋群の筋力の方が大きい。
2) 同一肘関節角度の最大筋力の比較においては,屈筋群および伸筋群とも常に伸展性筋力の方が等尺性収縮のそれよりも大きかつた。
此れ等の結果は従来の知見と比較考察された。
この実験は筆者らが日本女子体育大学人類学運動力学研究室に在職した頃行なったものである。当時御協力下さった同研究室の方々と日本女子体育大学に心からお礼申し上げたい。
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