人類學雜誌
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中学2年生男子生体計測値の時代変化
河内 まき子埴原 和郎
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キーワード: 生体計測, 時代変化, 肥満
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1987 年 95 巻 4 号 p. 469-476

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抄録

昭和51年から61年にわたって東京在住の中学2年生男子の生体計測を行い,このデータにどのような時代変化がみられるかを検討し,以下の結果を得た。(1)高身長化傾向は認められず,一部の日本人集団では高身長化が止まっている可能性が考えられる。(2)胴長には年度とともに短くなる傾向があった。(3)胸囲,胸郭幅,寛上最小囲などに,年度とともに平均値だけでなく分散も大きくなる傾向があった。これは肥満児の増加傾向と関係する。(4)本資料では全国平均に比べて肥満傾向児が多い。

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