Anthropological Science (Japanese Series)
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椅子の座面高を決定するための現代日本人における身長と下腿長の関連性
小山 浩司一場 友実古島 弘三菅野 好規新津 あずさ小太刀 友夏新納 宗輔上野 真由美足立 和隆
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キーワード: 椅子の高さ, 身長, 下腿長
ジャーナル 認証あり 早期公開

論文ID: 2407292

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抄録

人の不良姿勢の原因の一つとして,身体の大きさに椅子の高さが適合しないことが挙げられる。これまで椅子の座面の高さの決定には,身長や下腿長が用いられてきた。先行研究では,チャート法を用いて現代日本人青年の身体プロポーションの変化を調査したところ,現在の男女のプロポーションには胴長化(座高の増加と下肢長の減少)が見られると報告されている。本研究の目的は,健常な成人を対象に身長および下腿長の関連性を明らかにし,椅子の座面の高さを決める際の基礎的資料を得ることである。東京およびその近郊に在住する健常成人196名(男性85名,女性111名,平均年齢:59.0 ± 14.2歳)を対象とした。身長は身長計を用いて計測し,下腿長(脛骨上縁高)はアントロポメーターを用いたMartin法により計測した。男性は身長と下腿長の間に強い正の相関関係(r = 0.795, p < 0.001)を示した。また,女性は身長と下腿長の間に中程度の正の相関関係(r = 0.664, p < 0.001)を示した。男女ともに身長と下腿長の間に正の相関関係を認めたことから,各個人が適合した椅子を選択する際の基準として,身長と下腿長を用いることができる可能性が示唆された。

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